夕飯時、いつものように

「ねぇ、今日は学校とか幼稚園で何か面白い事なかった?教えてよ」
と話題を振ると、

「今日はねー、学校で読んだ本が面白かった」
と言い出した。
で、どんな本?と聞くと、
あれこれあらすじを教えてくれました。
そのうち、自分の話すあらすじに感情移入したのか、
半分涙目になりながら熱弁をふるっておりましたよ。
どうやら、感動するお話らしいですよ。

「そんなにいいお話なんだったら、図書館から借りてきてよ!
お母さんも読んでみたい」
そしたら、早速次の日、借りてきてくれた。
- せいぎのみかた/学習研究社

- ¥1,260
- Amazon.co.jp
。。。
「せいぎのみかた」あらすじ
あるとき、小さなへんてこなトンボがありました。
子供たちが、その小さなへんてこなトンボを発見し、面白半分に羽をもいでしまおうと言う所を、一人の男の子が「やめようよ、かわいそうだよ」と言って逃がしてあげます。
へんてこなトンボは、逃げて行きました。
男の子は、そのおかげで、皆にぶったり蹴ったりされましたが、男の子はやり返しませんでした。
時は移り…、
ある日地球にやってきた、みにくくて巨大なドラフラ星人。
地球人達は異様なその姿に驚きます。
地球人達はドラフラ星人の挙動を恐る恐る見守りますが、
ドラフラ星人は、地球の言葉が喋れませんでした。
実はドラフラ星人は、地球人達に、悪い宇宙人がやってくる、と伝えたくてやってきたのでした。
しかし何を言っても地球人達には「べんべろべー」としか聞こえません。
意思が伝わらず、もどかしい思いをするドラフラ星人…
思いあまって、じだんだをふみ、危険を伝えるジェスチャーをとると、
地球人達は「ドラフラ星人が地球人を攻撃した」と勘違いします。
どよめく地球人達の前に、さっそうとあらわれた「せいぎのみかた」の宇宙人。
「せいぎのみかた」は、ドラフラ星人にキックで攻撃し、地球の言葉で、皆に安心しなさいと伝えます。
しかし、その「せいぎのみかた」こそが、実は地球人を食べてしまおうと企む「悪い宇宙人」だったのでした。
地球人をだまし、ドラフラ星人を攻撃する「せいぎのみかた」。
しかし、ドラフラ星人は、地球人を守るために、「せいぎのみかた」に反撃しません。
地球人をかばうように、「せいぎのみかた」からのビーム光線をうけとめるドラフラ星人。
ここにきてやっと、地球人達も、どちらが本当の味方なのか、悟ります。
そして、ドラフラ星人を応援しはじめます。
しかし時はすでに遅し…、ドラフラ星人は「せいぎのみかた」にやられてしまい、バッタリと倒れてしまいます。
そしてどんどん小さくなり、息絶えてしまいました。
小さくなったドラフラ星人を、ある男の人が拾い上げ、驚きます。
「君は、あのときのトンボだったんだ!」
そう、ドラフラ星人は、あのとき助けて上げたトンボだったのです。
小さくなったドラフラ星人を両手に乗せて、
男の人は、泣いて、ありがとうと言うのでした
。。。
こんなお話。
借りてきてくれた絵本を、
タロウとハナに読み聞かせしましたが、すでにまた涙目になってたもんねーー、タロウ(笑)
時を同じくして、タロウは、学校で友人関係に苦しんでいて、
「いじめられた」と言って泣いて帰ってきたこともあったので。
(友達同士でのトラブルでした。学校の先生にも介在してもらい、この件は解決しました)
色々と、感じるところがあったのだと思います。
ともあれ、このお話の「切なさ」が分かるくらいに、タロウの感受性も育っているのだなぁと
なんだかちょっとしみじみしちゃいました。
「いい、おはなしだよねーー!ないちゃうよねーー!」

ハナも読んでた。分かってるのか分からないのか(笑)
しかしこんな風に、タロウが学校から借りてきた「おすすめ絵本」を、
私がハナの夜の読み聞かせ絵本として読んであげる、というのはなかなか良い経験でした。
また、何かおすすめがあったら借りてきてねー!と言っています。
次もあるのかどうか、乞うご期待?(笑)
。。。
この本に感動するタロウの気持ちを考えて、
私もちょっとうるっときちゃいました。
色々考えさせられるお話。

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