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「中学生が演じた素粒子論の世界」

朝起きていつものようにサイトチェックして…
びっくりしたこと!
ブログランキングが一位になってたーーーキャアァーーー

ありがとうございます!

ランキングをチェックしてくださって、おめでとうメッセージを下さった方々も、ありがとうございます!!
ちょーー、嬉しかったです。

えーと、ランキングは多分そのうち落ちるので、今後はどうなるかは分かりませんが(笑)
これは多分幻。って、あきらめモードでどうする
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


。。。

えーと、さて。
こんなおめでたい日なので(?)
最近読んだ、すっごく良かった本をご紹介したいと思います。

ノーベル物理学劇場・仁科から小柴まで 中学生が演じた素粒子論の世界―第十回仁科芳雄博士生誕日記.../東海大学出版会

これね。
結論から言います。

すっごくおすすめ!!!



この本、「はじめまして数学」を書かれた京都大学の吉田武先生のご著書なんですねー

(京都大学の先生でも、出版は東海大学出版界w
でも、大学の出版部って、なにげにすごいと思うの!
タロウが科学の世界にドハマったきっかけの本、「科学キャラクター図鑑」も玉川大学出版 だし。そんなこんなで、タロウは玉川大学リスペクト。
大学の出版部の出す本は、実は素晴らしい本たくさんある!と思うのが私の実感でもあります。大学出版部おそるべし。

はじめまして数学〈1〉自然数を追え、無限を掴まえろ! (幻冬舎文庫)/幻冬舎

この本はですね、
子ども向けに「数学」とは何かを、わかりやすく解いた本。
着眼点も分かりやすいし、イラストも超絶可愛いし本質を突いてる。
全3巻、すっごく面白いです!おすすめおすすめ。


でね。この本の著者、吉田先生が、今度は「素粒子論」を書かれたというので、こちらも興味を持って読んでみた訳です。

ノーベル物理学劇場・仁科から小柴まで 中学生が演じた素粒子論の世界―第十回仁科芳雄博士生誕日記.../東海大学出版会



結論から言います。


もーーーー、絶対面白い!!
永久保存版!!
読むべし!! 保存すべし!
何度も読み返すべし!!!



。。。はぁはぁ。


すいませんちょっと興奮しすぎました。



えーとですね、私、「はじめまして数学」を読んだときには、
子ども向けの数学入門書だけあって、すごーーく分かりやすく、すごく楽しかったんです。
なので、吉田先生って、とっても優しくて、忍耐強くて、穏やかな方なんだろうなーーと、勝手に思ってたの。

ところがどっこい。

この本見て、印象変わりました。
吉田先生、熱い!! 熱い先生だ!!
そして、毒舌だ!!!

きゃーー。この毒舌部分に、コロリときてしまった私です(笑)


なにせ、冒頭の序文にもやられました、
素粒子を分かりやすく、解説講義しますよと言ってる矢先から、

「一度見たら最後、一生忘れないような、極端な単純化をして説明しますから、うっかり騙されないように注意して聞いてくださいよ。」


…これですよ。
なんてかっこいい!!

ここにこそ、学問の神髄があると思うのです。


つまり、学問の習い始めには「嘘があるけれども理解しやすいモデル」を学ぶべきである。
しかし、それが本質ではない。
本質は、そのモデルすらひっくりかえすような概念がある。
「嘘」をあまんじて受け入れ、それを元に、更に高次の次元を理解し、また発展させていくことこそが、学問である、と。

本質だと思います。
くぅーーしびれる。


。。。

で、本論の「素粒子」の世界の説明は、
里庄中学校の生徒たちが演じる演劇を元にして、わかりやすい説明が続きます。

何度も読めば、本当に、奥のふかーーーい理解が得られると思う。
タイトルの「中学生が演じる」の言葉に、「中学生程度の理科」ではないかと騙されちゃいけない。
科学の本質を突く、子どもから大人まで、幅広い年代層が読んで学べるような、素粒子論です。
大人も読んで絶対に面白いと思うーーー!
噛みごたえ、読みごたえばちりの「入門書」と思いますよ。





しかも、すごく面白かったのが「あとがき」。
吉田先生の、辛口教育論が読めてとれます。

いわく・・・ 

「『感動を与える教育』 などというものは存在しない。その人の真面目さや一生懸命さが見る人に伝わり、自然にその人の心が動かされることを『感動』というのだ」

「見た目が派手なショーのような講演や、最新のテクノロジーに頼ってその瞬間の体裁だけを繕ったり、後援者の自己満足に過ぎないような珍説奇説を大声で論じても、所詮その場の面白さ、タレントのパフォーマンスの域を出ない」

「『美・善・真』を探求する事こそが、人間の神髄』

「数学は絵画や音楽などの芸術と同様に「美醜の世界」に位置している(略)。なので、科学ではない!」

「数学科は、芸大にこそふさわしい!」
(私もそうおもう、極める数学の美は、もはや芸術の域だとおもうの)

「最近では、あの先生は教え方が下手だなどと平気で言う人が多くなったが、先生の技量の問題以前に、その人の「教わり方が下手」だとい場合も多い」

「ちゃんと教わる気もない人に、うまく教えるなどという魔法のような方法は、この世には存在しません」

「『個性を活かす教育』などと言うが、これも間違いである。その人が、自分自身を激しく見つめ、自分の体験を大切にし、その体験を自分の考え方に沿って整理して、まさに自分自身の化身としてはきだしたものが人の個性であり、独創性なのです。こんな繊細且つ貴重なものが、簡単に人に教えたり、学校で学べたりするはずがないでしょう」



どれもこれも、耳に痛い!しかし、深い一言ばかりです。


我が国の理論物理学を、ノーベル賞受賞者である仁科博士から小柴博士まで、人となりまで解説してくれます。それはこの本ならではと思うのー。
物理学の歴史から、その本質まで、学ぶ事が出来る。


分かりやすく教えよう、教えようという吉田先生の意欲が伝わります。

おすすめですよー!
私、さっき2回目を読んだところだけど、もう一度読もうと思います。о(ж>▽<)y ☆

。。。

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