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仏像入門

3ヶ月ほど前のはなしです。
タロウが幼稚園の遠足で、鎌倉の大仏を見てきたのだそうな。

実は私、鎌倉近辺に在住しておりますが、鎌倉の大仏って見た事ないの。
いや、子供の頃見た事あるような気がするのですが、その後行ってない。
行きたいなと思いつつ、近所だと油断してなかなか足を伸ばさないところの一つです。


お母さん、火って何から出来ているの?
「いいなぁー、大仏。お母さんも行きたかった。どうだった?」


お母さん、火って何から出来ているの?
「案外せまかったよ」


なんて話をしていたのですが。

ふと思い立って、本棚からこんな本を取り出して、タロウと一緒に開いてみました。


仏像の見方ハンドブック/石井 亜矢子
¥998
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独身時代、京都に旅行した際に購入していた本です。
フットワークの軽かったあの頃は、あちこちに旅行して、こんな本を片手に仏像巡りもしていたっけ…
(今となっては、そんな気楽さを懐かしく思い出す)

仏像も奥深くて、面白いんですよねー。


お母さん、火って何から出来ているの?
「鎌倉大仏も載ってるかも!一緒にみてみよ」


で、見てみたところ、案の定鎌倉大仏も掲載されていて、「あーコレコレ」なんて言いつつ、ついでに仏像や宗教についての色々も、タロウに説明してみました。


お母さん、火って何から出来ているの?
「世界の人は、いろんな神さまを信じてるって話、前したでしょ。
 キリスト教とか、イスラム教とか、仏教とかあるんだけど…。ウチは仏教ね。仏壇とかあるでしょ。
 で、仏教にもいろんな神さまがいるの…、仏教の場合は神さまじゃなくて「ほとけさま」って言うんだけどね。
 で、タロウが見た鎌倉大仏は、「ほとけさま」で、その仏様のなかでも一番偉い『如来』というの」



「仏教には、いろんな『ほとけさま』がいるんだよ。

 お母さんが好きなのは、この『弥勒菩薩』。この考えてるポーズとか、顔とか好きなんだー
魅惑の仏像 弥勒菩薩―京都・広隆寺 (めだかの本)/小川 光三
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 あと、『えんま様』も、仏様のひとりだよ。 この仏様は、地獄にいるの。絵本でもあったでしょ。

えんまさまのしっぱい (子どもとよむ日本の昔ばなし)/おざわ としお
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 『不動明王』とかの『明王』は、悪いヤツに、鬼にダメ!って怒ってくれる仏様。怖い顔、してるよね。


そうそう、でさ、『如来』とか『弥勒菩薩』は、優しい顔してるでしょ。だから、戦わないの。

でも、戦わないと鬼に負けちゃうでしょ…だからどうしてるのかというと、実はこういう『四天王』とか『阿修羅』とか『毘沙門天』とかが、守ってくれるの。

この仏様たちは、武器を持ってるでしょ…、強いんだよ!鬼なんかふんづけちゃうよ」



阿修羅の美 (Visual Photo Book Vol. 1)/興福寺/飛鳥園
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お母さん、火って何から出来ているの?
「だから、この『阿修羅』なんか、見て! 顔が前にも横にも後ろにもついてるでしょ!敵がどこから襲ってきても戦えるんだよ」


お母さん、火って何から出来ているの?
「えーでも、後ろから敵が襲ってきたら?


お母さん、火って何から出来ているの?
「後ろには…顔、ないねぇあせる たしかに」
(ぶ、仏像だからかな。安置したら後ろからは拝観しないしね!)


と、そんな話をしていたのですが。







「戦う」=「かっこいい」の図式で、子供受けするのは『明王』あたりかなーと思ったのですが、顔が怖いのか(笑) 食いつきは今ひとつのようで。


かわりに、

お母さん、火って何から出来ているの?
と食いついたのは、こちらでした。






『千手観音』
お母さん、火って何から出来ているの?



お母さん、火って何から出来ているの?
「なにこの、手!すごくない!? 何本あるのー!?」


お母さん、火って何から出来ているの?
「千本! だから千手観音っていうんだよ。
なんでこんなに沢山の手があるのかっていうとー、沢山の手があれば、それだけ沢山の人を助けてあげることができるでしょ。」


お母さん、火って何から出来ているの?
「すげー! 武器も沢山もってるー! 斧も持ってるし。」


お母さん、火って何から出来ているの?
「え、武器…? 観音様だから武器なんか持たないんじゃない…?
 あらホントだ持ってるわね(笑)


お母さん、火って何から出来ているの?


お母さん、火って何から出来ているの?
「この縄は、敵の首に巻き付けるのかなぁ」
お母さん、火って何から出来ているの?

お母さん、火って何から出来ているの?
「また怖そうな… (本を見ながら)それは『羂索(けんさく)』といって、投げ縄だって」


お母さん、火って何から出来ているの?
「これも強そう! コン棒?」

お母さん、火って何から出来ているの?

お母さん、火って何から出来ているの?
「これは『金剛杵(こんごうしょ)』(三鈷杵さんこしょ)といって…これも武器からきてる道具だね。悪い気持ち(煩悩)を打ち破るんだって)」


お母さん、火って何から出来ているの?
「へーーー」


お母さん、火って何から出来ているの?
「お母さん、実はこの『金剛杵(こんごうしょ)』持ってるんだよ。お婆ちゃん(私の母)からお守りとして貰っているものなの。見てみる?」

なんて、棚の中からうやうやしく、秘蔵のお守り(ってしまい込んでるだけだけどw)を披露したりして。








わたくし、ちっとも信心深いほうではないのですが、自分のアイデンティティの一つとして、先祖代々から受け継いでいる宗教のことは、もっときちんと知っておきたいという気持ちがあります。

信じる、信じないは別として、「仏教とは、こういうものだ」ということを、もっときちんと知っておきたい。
そんな気持ちを、子供とも共有したいなと。





外国へ行って、その国の宗教施設などに観光しにいくと、そこを訪れる現地の人の信心深さに胸を打たれることがあります。

日本では、宗教の話はなんとなくタブーな感じもありますが、たとえば日本以外の土地へ行くと、別の宗教に裏打ちされた厳然たる価値観にぶち当たることも、そう少なくはないのですよね。

そのときに、他の価値観に流されず、「では、自分はどうなのか」と。
自らに問うたときには、やはり、ご先祖様から受け継いだ「自分の宗教」を「自分のアイデンティティ」の一つとして、大事にしていかなくてはならないのではないかなーと。思うのですよね。
(まぁ、自分が新しく別の宗教を信じたい人はそうすればいいと思うのですが。あくまでも私は受け身というか、消極的な宗教観です)


宗教を深く知るからといって、排他的にも妄信的にもなってはならないとは思いますが、

「世の中には、いろんな宗教を信じてる人たちがいるけど、自分はコレ」

的なスタンスで、自分の宗教とつき合っていきたいなぁと。そう思っております。









さて、そんなこんなで仏像についてタロウとあれこれ話した後、私は用事があったので、本のみタロウに手渡し、その場を離れていました。

で、もどってきたら…




タロウ、本に勝手に「しおり」を挟んでたw

お母さん、火って何から出来ているの?



どこに挟んでるんだ、と思って開いたら、やはり「千手観音」のページでした。
そうか気に入ったか千手観音。





彼が気に入った千手観音像はコレ。(参考リンク
大阪府の葛井寺にあるのだそうです。いつか行ってみたいなぁ。



。。。
「武器」に反応するのは、男の子ならではの反応でしょうか。
でも調べてみると、色んな物語やテレビ番組とか(戦隊ものとか特に!)
仏教に関連する小物や背景も多そう。そこから入るのも楽しいかもです。

お母さん、火って何から出来ているの?
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