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アラフォーからの哲学入門・その4

んまー、しかし我ながら何度読み返してみても、かたっくるしくシャラくさいテーマで書き始めてしまったこと!!
今日はハナのプレスクールに行ってましたが、新しく出来たママ友には、自分のブログは見せられないなぁとか、思っちゃいました。
確実に引かれる(笑)

しかし一度はじめてしまったものは終息させないと私も気が済まないもので。
もうしばらく、すみませんがおつき合いください。


。。。

さてさて。
そんなこんなで、日本人としての、欧米諸国への、そしてアジア各国への対応の仕方、時と場所と人などによって、態度や気持ちにブレがあることが嫌だなぁと思っていたのでした。

そんな折、アマゾンでこんな本をみつけたのでした

驕れる白人と闘うための日本近代史 (文春文庫)/松原 久子
¥650
Amazon.co.jp

イッキ読みしてしまいました。ものすごーく良かったです。
最初は図書館で借りて読んだのですが、あまりにも惚れてしまったので、文庫本で買い直したくらい。

作者の松原久子さんは、ドイツ在住のジャーナリストで、ドイツの新聞やディベート番組でも積極的に活動されている方らしい。
さすが、ディベートで鍛え上げているだけあって、その論理の展開は見事。
目から鱗ポロポロでした。

この本のレビューや内容については、ググっていただければ沢山の方がされているのでそちらに譲るとして、
私が一番感心したのは、著者の論理の展開の、「バランスの良さ」でした。


近代史に関しては、(主にアジア諸国に対して)日本擁護の観点から書かれてる本って、最近のブームもあり、話題の本も含めて結構あると思うのですが、私はそれも読みましたが、どうも好きになれなかった。

なぜかと考えてみたのですが、「バランスが悪い」んです。

史実に関して、掘り下げているみたいなんだけど、最初から日本擁護ありきの点から書かれてるかんじがして、美談化してるというか。
ああ、これじゃまたこれで「中韓のひとたち」から叩かれて、そして日本人は反発して、その繰り返しになっちゃうんだろうなぁと。その種が増えちゃったなぁ、ドロナワだなぁ、みたいな。


私は思うに、歴史ってさ、結局その時代で、あの時代を、「どう見るか」という話、「恣意的」なんですよ、あくまでも。
どれが「正しくて」どれが「正しくないか」なんて、その時代のパワーバランスで決まると思う訳。

ある国がある国に、ヒドイことした場合。
確かに「ヒドイことした」というのは事実としてあるのだけど、その「ヒドイことした」のを責められるか、責められないかというのは、そのときのパワーバランスに寄るのじゃないかしらと。
私はぶっちゃけそう思います。
(だからといって、ヒドイことを正当化しているわけではないです。ダメなものはダメ。それは人間の尊厳と誇りの問題)


人間の歴史を見てきても、歴史って、陣取りゲームで、欲と欲のぶつかりあいで、戦争の積み重ねなんですよね。
みーんな、ヒドイこと、してきたんだ。

その「ヒドイこと」は、別の視点から見ると「スゴイこと」でもあって、
その「スゴイこと」を特別頑張ったひとを英雄といったのかもしれない。
(たとえば、東郷平八郎。安貞桓。板垣退助。立場によって評価の別れる「英雄」ですね。どちらが正しいという訳ではなく)

ともあれ。
私が「バランスがいいなぁ」と思うのは、著者の松原氏は、その歴史のダイナミズムと、恣意性もふまえた上で、では、日本は日本の立場を、相手にどのように理解させるか、というのを、綿密に調べた史実をふまえて、論理的に説明しているところです。


先も述べましたが、世界の歴史は国と国の、人と人のパワーゲームであった。
強者と強者が相撲をしていて、そのトバッチリをくう弱者は踏みつぶされるか、なんとかして生き残ろうと必死で策を錬って立ち振る舞うか、どちらかだったのだでしょう。

結局、うまく立ち振る舞えず、侵略されて、滅びた国も無数にあった。


日本は、近代になって、鎖国をといて、当時植民地主義を謳歌していた西欧諸国が入り込んで来て、不平等条約を結ばされて、あわやその他多くの弱小国のように踏みつぶされそうになった。
そこを、踏みつぶされまいとして、なんとか生き残ろうと必死であがいて、そのあがきの故に、周辺の国々を踏み台にして上がろうとしちゃったんですね。

結局はあがききれず、途中で挫折してしまって、そして今、踏み台にしていた国々にしっぺ返しをされている状態なんだろうなぁと、私はそう思います。

そんなしっぺ返しに、ある者は言いなりになり、ある者は強硬な主張をして反発を受け、ある者は開き直って感情的になり、ある者は卑屈になり、ある者は無関心になり…
今はそういう状況なのかしら。



ヨーロッパでも、太古の昔から、国と国が、民族同士がせめぎあい、争いあって来た歴史があった。
イギリスとフランスはいがみあっていたし、ドイツとフランスも、バイキングの歴史だって略奪の歴史だった。
そういう、いがみあい、憎しみ合っていた歴史を乗り越えて、今EU連合として手を携えた共同体が出来たわけですよね。
その歴史たるや、凄まじいものがあったと思うのです。

遠くアジアからヨーロッパを見ているとよく伝わらないのですが、そのEU の連合諸国も、中にはいってよく見てみると、国どおし、いがみあいも(まだまだ)あるし、言い争いもしていると思うのです。
でも、お互いに丁々発止、抜け目無く言論をぶつけあい、妥協点をさぐりあい、「でも」一緒にやっていきましょう、と手を携えている。
そこが、偉大な一歩だと思うのです。


「手を携え、仲良くやっていくためには、まず丁々発止と意見を言いあわなくては」

ということなんですよね…きっと。

歴史がパワーゲームであるならば。
パワーゲームであるからこそ、「綱引き」をしなくては、見くびられてしまう。
お互いをリスペクトし、いや、リスペクトするために、もっと意見を、声を大にして言わなければ、ということ。



「和をもって尊しとなす」(by 聖徳太子)

の精神性が、私の精神の根底にあるものですから。
つい、その「和」を乱すような言動をする人を見ると、ドキドキして「いやだなぁ」と思ってしまったりするのですが、実はそう、嫌がるものでもなかったのかもしれない。

もちろん、意見を言うのであれば、独りよがりにならず、キチンと論旨をくみたて、説得力ある意見を言うべし。
日本人は妥協したがるので「先に妥協在りし」ではダメと、著者は言ってましたが、やはり私は相手の意見も聞くべきだと思うし、本当に説得したいのであれば、相手の意見の相違点と、(こちら側では妥協点・着地点を見据えながら)主張・交渉するべきでしょう。

その上で、「言うべきことは言う」ことが大事。

「言うべきことは言った」上で、相手の反論も聞き、論点を整理して、冷静に考えることが大事。

相手が感情的だからって、自分も感情的になるべきじゃーないんです。
「きらい」とか「すき」とかいう、すごく不安的で情緒的な感情に、翻弄されるべきではない。



そんなことを、西洋史からアジア史を見るという、ものすごーく大回りな方法でしたが、考えるようになったのでありますよ。







随分前に、朝日新聞を見ていたら、「EU関係のエラい人(白人)」が顔写真入りで、こんなコラムをかいてました

「私は○○人であるが、同時にヨーロッパ人であるという自覚がある。ヨーロッパは長い歴史のなかで、EUという共同体を作り出した。この共同体のなかで、同じヨーロッパ人同士、助けあい成長しあおうという気持ちがある。日本人は(共同体アジアの一員としての)アジア人としての意識はあるだろうか」

みたいなこと。(内容うろおぼえ)



なるほどねぇ、と考えさせられました。
「共同体」、近代の歴史には、日本がそのような事をいって、アジアの国々をまとめようとしたことがありましたが、それは他の国々の本意ではなかった。(日本の思惑は別として)

そして今は、日本人に「アジア共同体」としての意識は…ないかもしれない。
あるのは、多分、敵対意識。被害者意識とか、疑心暗鬼とか、そういうの?

それじゃぁ、ダメよね、やっぱり。
まだ、アジア全体が「共同体」を組もうという意識がないのかもしれないけど。
そういうステージではないのかもしれないけど。




でも、私個人としては、アジア人の一人として、冷静に。
日本の立場をキチンと説明したい。
なぁなぁで処理せず、議論を恐れず。
誇りをもって。相手の「立場」も想像し、頭に入れた上で。

でも、「和をもって尊しとなす」の精神で!
ふるまいたいなぁーーーーと。

思った次第なのでございます。


。。。

ここまで長々と話をひっぱっておいて、
西洋史からアジア史から大回りしておいて、結論それ!?
って感じですが(笑) スイマセン。

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