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アラフォーからの哲学入門・その5

昨日の記事からの続きです。

そんなこんなで、自分なりにとくに日本人としての私のアイデンティティと、
多様な価値観と接したときどのように対応すれば良いのか、なんとなく結論が出たかなーっと、思っていました。

でもね。

昨日の記事にも書きましたが、歴史も、国際問題も、すごく「恣意的」であると思うのです。
(恣意=自分の思うままに振る舞う心。気ままな考え。「選択は―に任せる」「―的判断」 by goo辞書)

つまり、ある時期、一方では「正しい」と認識している事も、ある一方では「正しくない」。
たとえば今の日本政治に関わるところだと、「ヤスクニ」とかさ。
たとえば「在日韓国人の差別問題」とかさ。「いあんふ」とかさ。

いろんな人が、いろんな証拠をあげて、「自分が正しい」って言うけど、私は色んな人の意見を聞き、深入りすればするほど、わからなくなるのです。

「正しい」ってなに!?


正義って、一体何なの!?
なにをもって、「正しい」と主張するの!?



「これが正しい!!」と、自分の考え方を妄信して、他を誹謗中傷してるひといるけど、そういう生き方は、ある意味幸せなのかもしれないけど。


たとえば国際関係、トラブルに巻き込まれて、違う価値観同士で「価値観の綱引き」をしなくてはならないとき、そういうときには、そんな「妄信」「猛進」も良いかもしれないけど。

だから、政治問題で自国の立場を声高に主張するのは、見苦しいけど、間違ってはいないと思うのです。
でもさー、でもね。

それだけでいいの?
自分の立場だけ主張して、他人の幸せは、考えなくていいの?

そんな心ない主張をする人のおかげで、猛進している人の影で、泣いてる人もいるんじゃない、とかおもっちゃうわけ。

それで、人類は幸せになるの!?
世界は平和になるの!?(おおげさ)

ついつい、主張するだけじゃダメなんじゃない、って思っちゃう…




そんな事を、モヤモヤと思うようになった訳です。
そんな折に、こんな本に出会いました

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学/マイケル・サンデル
¥2,415
Amazon.co.jp

これ、テレビ番組で話題になってて(「ハーバード白熱教室」)気になってたんです。

原題は 「Justice」ですね。
でも日本の題名が、すごくいい。
副題もいいなぁと、感心至極です。

「いまを生き延びるための哲学」

まさに、その通りだなぁと。


哲学ってさ、とっつきにくいと思っていましたが、まさに「生きるための」学問なんですね。

周囲に流されず、自分の「信条」をもって、生きて行ける力。
そんな力を、哲学は与えてくれるのかなぁと思いました。


自分の「基軸」を定めるために、哲学ってすごく参考になる。
「生きるための哲学」というのは、「教育」にも応用できるし、「国際感覚」にも応用できる。

だからやっぱり、哲学って、大事なんだなぁと…今更ながら、再認識な訳です。





本を読みながら、そうそう、その考え私にあう!とか

あーこの哲学者の考え、すごく痛快。

とか。

そんなミーハーな感想をもちながら読み進んでいました。




そのなかで一番痛快で、笑っちゃって、ステキと思ったのが、19世紀の功利主義哲学者/ジョン・スチュワート・ミルのこの言葉

「満足した豚であるより不満足な人間であるほうがよく、満足した愚か者であるより不満足なソクラテスであるほうがよい。そして愚か者や豚の意見がこれと異なるなら、それは彼らがこの問題について自分自身の側しか知らないからだ」


(本より抜粋)
ミルは、ベンサム(哲学者)の友人にして信奉者でもあったジェームズ・ミルの息子に生まれた。ジェームズ・ミルは息子を学校に通わせず自宅で教育し、幼いミルは神童に育った。三歳でギリシャ語を、八歳でラテン語を学び、十一歳でローマ法史を書いた。二十歳のときに神経衰弱にかかり、数年間を鬱状態で過ごした。



しゃ、社会不適合者…!?

いくら天才でも、天才に育てても、それで良かったの!?お父さん!!!?
一度も学校にいったことないって!
そんで鬱になっちゃってるし!!!
彼になにがあったの!!?

私がミルの母親だったら、「もっと気楽に生きなさいヨ!!」とか、肩を叩いてたかもしれない。
でもさ、彼は、そういう生き方が出来なかったのよね。


まーーーーねーーーーー。
そのお陰で、偉大な哲学者・ミルが誕生したのは確かだし、何が良かったのかはわからないけど。

親の立場でいうと、哲学者ミルが偉大であったことは確かですが、彼が幸せであったかどうかは定かではない。
学校に通わせず、神童に育てることのメリットとデメリットをかんじるっつかーさー。

多分私は、我が子等に最初から学校に通わせないという選択肢はとらないなぁ。
(子供が通えないのならともかく)
そんな勇気もないけれど。


それはともかくとして、頑固者の天才が、周囲の理解を得られず、

「この豚どもめ!」

と呟いているような気がして、なんだか笑ってしまったのです。
ステキ(笑)
そんな強さに、私は憧れるような気が、しなくもなくもないようなww



ミルに限らず、本を読んでると、哲学者って、頑固者だなぁって…思います。
そして、負けず嫌い。

自己矛盾を、周囲の矛盾を認められないからこそ、トコトン考え尽くして、新しい哲学を切り開いて来たわけですからね。
だからこそ、哲学者なんだよね??

そんな事を思うと、彼らは 
「愛すべき」哲学者達なんだなぁ、なんて思ったりして…




本の趣旨とは全く違ううがった読み方をして、面白かったんですけど、
哲学書としても大変勉強になりました。
もうちょっと感想続けます。


。。。
これまでも、自分なりの「人生哲学」は持っていたつもりでしたが、
考え方に「矛盾」「穴」もポロポロあるわけ。
その矛盾を自分に問いかけ、
歴代の哲学者の考えを聞く事で、
それを足し算にしたり、引き算にしたり、ともかくすごく参考になる。
哲学って、オモシロイよ。
お母さん、火って何から出来ているの?
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