前の記事で、編集者の仕事と育児の仕事って似てるな、ということを書いたのですけど。
(過去記事
「編集という仕事と育児という仕事」)
もう一つ、今の私の境遇に「似てるな」と感じた仕事がありました。
そんな事を感じるきっかけとなったのは、この漫画。
- サプリ (1) (FC (335))/おかざき 真里

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読んだのは最近なのですけど、すっごい面白くてイッキ読みしてしまった。
この本で触れられている広告業界ってとってもパワフルで、興味深いです。
私、学生時代は商学部でマーケティングを学んでいたんですけど、CM制作現場って憧れの職場でした。
でもでも、すごく遠くてハードルの高い職場でもあった。
たまに大学の先輩で、アノ人とかアノ人が博○堂や電○に就職したってよ!って話は噂には聞いていたけれど、どの人もパワフルで実績バリバリの人ばかりで、いやー私なんかはとてもとても…って。
雲の上の世界、夢の世界でした。
それで、今度は私も会社勤めするようになって、今度は「CMを発注する側の企業」として、広報からこぼれてくる話を、へぇぇぇーーなんて、興味津々で聞いていたりもしていました。
「発注する側」「制作する側」それぞれの意図が、感想が、あるんだな、とかとか。
ま、そんなことはどーでもいいんですけど。
作者のおかざき真里さんは(主人公と同じく)そんなアコガレの広告業界でバリバリ働いておられたということで、そのエピソードもすごくリアリティがあって、面白い。
主人公は、バリバリのCMプランナーで、お話のテーマ自体は仕事と恋のバランス…とかそういうことなのですけど。
独身時代にこの本を読んだら、違う読み方をしていたかもしれないけど、しかし今の私は母親業をしている訳で、つい「母」としての視点から読んでしまいました。
で、思ったこと。。。
CMプロデューサーの仕事と、母親の仕事って、似てる!プロジェクト全体のプランを練り、
行く末をおもんばかり、
関係各所に頭を下げ、
スケジュールを調整して、
不祥事になったら頭を下げて…って。
(ま、もちろんこの辺の塩梅は、その人の仕事のやり方による、というか各人の裁量に任されるのでしょうけれどもね)
つまり、CMプロデューサーの仕事って、全てが「他人のため」なのだ。
なぜに他人のためになる仕事をするのかというと、「プロジェクトをうまく動かすため」。
なぜプロジェクトをうまく動かすのかというと、それは「クライアントのため」。
では、その人の仕事の最終目的は何かと問われれば…それは結局は、「自分のため」なんだよなぁ。
自分が考えたプランを遂行したい。自己実現したい。
そのためには、徹底的に「他人のために」動かなくてはならないんだ。
これって、すごく、「母親」に、似てる。
結局は、母親も、「家庭」というプロジェクトを幸せ(成功)に導くために、
どういう家庭にしたいのか。
そのためには、どう動けばいいのか。
自分は、どういう人間になればいいのか。
家族の成員の、良いところを見抜いて、それを伸ばしてあげて、
家族が一番ベストな状態で仕事ができるように、それをフォローし、
家族の健康を管理して、スケジュールを調整し、マネジメントして、
家族の不祥事があれば、それを謝る。
それが、「母親」(妻)なのかなって…思います。
家族全員がベストな状態で動くことができて、はじめて「家族」が幸せになれる。
それが、私(母親=妻)のシアワセにも繋がるのかな、って、思います。
一時期は、
「んもーーー、なにかっちゃ、私ばっかり、ワタシバッカリ。なんで私ばっかりキーーーー!!
」って思ってた時期もあるのですけど(ま、今もタマにはありますがw)
もちろん、プロデューサー(母親である私)にばっかり仕事が集中してしまうのは、良い職場状況とは言えないわけで、だからこそ仕事は分担するべきだし、出来る限りのフォローは、スタッフ(ダンナや子供等)にお願いしたいとは思ってますが。
でも、主な(雑用のような)仕事がプロデューサーである私に集中するのは、ある程度はしょーがない。
プロデューサーとは、雑用をこなすことなのです!
その雑用のなかから、大局を見据え、全体の調整をしなくてはならないものなのです!
って、どこかの誰かが、言ってたような言ってなかったような(笑)
そんなことを、イロイロと思うと、まぁなんというか、覚悟も出来るかなーーーと。思う訳です。
「私が、後ろで見ててあげるから!アナタはどーーんと仕事しといで!!」
って、言ってあげたいです。子供にも、ダンナにも。
そうやって、私が覚悟を決めて引き受けるからには、皆には全力で、誠意のある仕事をしてほしい。
だからこそ、
あんまりプロデューサーに甘えた、甘い仕事してると、ドヤしますけどねっ(笑)
。。。
結婚前は、実は、家族のためとか、夫のために
自分がギセイになるなんてまっぴらごめん!
内助の功とかダイキライ!(私は表がいいっ)とか
ジタバタ思ってたこともあったんですけど。
結婚10年目にして、やっと、チョコットだけ悟ったかもしれない。
タップリの愛で、どーーーーんといきますよ。母の道。

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